【鏡花水月】歌词 – まふまふ (mafumafu)

2023年3月2日

「はぐれないように」とつぶやいて
僕の裾をつかんだ
静けさがずっと続いたような
あの夏空の下
五月闇が明けて
瞳の映写機の中
走り寄る君の愛しさ
もう戻れない
時が夜を連れて
君と見ていた空を
暗く染め上げる
空葬い明日の先に
ねえまだ君はいますか
行き交う誰かによそ見して
君を怒らせたこと
そんな幸せと待ち合わせ
あの神社の側
すれ違って空蝉
きっと辿れば横恋慕
「気付かないフリしたくせに」
ってさ君は言う?
飽きるまで見ていた
君と見ていた
空は何処まで続くの?
続かないのは花火の音や
そう二人の恋
今は触れないものや忘れたものを
ひとつふたつ数えていく
水に写る月の色とか
あの細い指先とか
夢のまにまに
また何度もまた何度でも
あの花火を観に行くんだ
僕はまだ君が好きだよ
ねえ
夢花火灯れ赤白黄色
僕とあの子の間で
目を塞いできたその全て
今思い出させて
宵時が夜を連れて
君と見ていた空を
暗く染め上げる
小さくなった音の先に
ねえまだ君はいますか
ねえ